裁判傍聴の仕方
裁判傍聴の仕方
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裁判傍聴の仕方
実際に社会勉強だと思って、
過去に東京地方裁判所の刑事裁判の傍聴をしてきましたので、
その時の経験を含めて裁判傍聴の仕方について説明します。
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基本的に毎日(土日祝日を除く)裁判を行っているので、
直接裁判所に行って、当日の日程を見て裁判傍聴を行います。
年末年始や年度の変わり目(3/31や4/1)あたりは
やってないこともあります。
刑事訟廷事務室では1週間後くらいなら
何時から裁判があるか把握しているので、
見に行く前に電話で聞いてみると一番安全です。
東京高等裁判所に連絡をしたら、
勉強をするなら同じ建物内の東京地方裁判所から
見た方がいいと言われました。
東京高等裁判所は地方裁判所の案件が上がってくるので、
裁判内容を省きながら進めるらしいので、
地方裁判所の新しく開廷がされる事件を見た方がいい
とのことでした。
数十件の裁判が
午前10時と午後13時30分に一斉に開廷されるので、
その30分前くらいに地方裁判所のロビーに行って
開廷情報を見て、好きなのを見学します。
開廷情報のところに「新件」と書いてあるやつが、
新しく始まる裁判なので、
それを見れば全部説明ありの状態で見ることができます。
1日で終わるような案件があればそれが一番いいです。
傍聴したいときには
法廷が開かれていれば、
事前に申し込まなくても傍聴することができます。
「傍聴人入口」の扉から中に入り、
傍聴席に座って傍聴してください。
抜けるのも自由です。
どのような裁判が行われているかは、
法廷の入口に掲示されている裁判の予定表で確認できます。
すべての法廷の開廷表を
玄関ホールに備え付けている裁判所もあります。
家庭裁判所や簡易裁判所などで扱う
非公開の事件(調停、審判等)は、
傍聴することができません。
また、傍聴希望者が多い裁判では
傍聴券交付手続が行われる場合もあり,
その場合には、指定された場所に集合時間までに集合し、
傍聴券を入手する必要があります。
法廷内では、裁判長が法廷の秩序を保つために
必要な措置をとることができます。
裁判長から指示があった場合には、
その指示に従ってください。
法廷の入口付近には注意事項が掲示されているので、
よく見てから法廷に入りましょう。
法廷内では静かに
審理の妨げとならないように注意しましょう。
というか、
ものすごくシーンとしているので
音を出すことに抵抗があると思います。
持ち物
携帯電話は、法廷内では電源を切ります。
危険物や撮影・録音ができる機器等は、
許可なく法廷内に持ち込むことはできません。
私も一眼レフカメラを持って行きましたが、
入口で手提げバッグに入れて、
使用しない措置をして中に入れてもらいました。
実際に行った感じ
門をくぐった時点で写真撮影は禁止です。
門の外なら建物を撮影しても大丈夫です。
玄関に金属探知機ゲートと
荷物を調べるスキャン装置を通して入場します。
ゲートを通ると近くのテーブルに
民事地裁、民事高裁、
刑事地裁、刑事高裁の
本日の事件のファイルがおいてありました。
その時は刑事の地裁を見るために行ったので、
そのファイルを開いた。
ファイルの中は起訴された人の名前と
犯したと疑われている罪と
開廷時間と「新件か審理か判決」のどの種類かと、
部屋の番号と何時からが書いてあった。
開廷時間は10分(判決を言い渡す)から4時間に及ぶものもあった。
最近導入された「裁判員裁判」があったので
703号法廷に見に行ったら、15分前で満席だったので、
403号法廷のSさんが傷害罪に問われた裁判を見にいった。
満席の場合、立ち見不可。
イスに絶対座らなくてはいけない。
イスが開いてなければ見れない。
ちなみに法廷の部屋の番号は
エレベーター内に書いてあるので、
エレベーターに乗るまで
何階にどの部屋があるかは別に知らなくても平気。
403号室が開いてなかったので、
待合室に行ったら頭の良さそうな中学生が
4人すでに待っていた。
その学生達いわく15分前に開くと言っていた。
部屋が開放されたので、
中にはいると傍聴席の座席は20席の小さな法廷だった。
法廷内は相当静かで、紙の音だけしかしてなかったから、
携帯電話不可の理由がよくわかった。
時間になると、S被告人が現れた。
スーツ姿で見た目はいかにも「デキる人」って感じだった。
最初は弁護士の方かなんかだと思ってたら、
裁判長が「被告人は前へ」って行ったときに
前に出てきたからびっくりした。
でも、経歴の紹介のところで
高校中退
↓
アルバイト
↓
オーストラリア留学(ワーキングホリディ)
↓
アルバイト
の27歳だった。
弁護士の人生と真逆やないかい。
事件の内容
オーストラリアでHと知り合って、
日本に帰ってもたまに飲みにいく間がらだった。
1月20日がその飲みに行った日で深夜2時まで飲んでいた。
帰り道でエスカレーターの前でたむろしていると、
「邪魔だ。どけ」
と41才の男性に言われた。
Hは喧嘩癖があるので
「なんだ てめぇ」
と言っていきなり殴りかかった。
男性が倒れこんだところに
頭部を数発足蹴りした。
41歳の男性はげんこつ等で
けいつい捻挫など全治3ヶ月のけがを負った。
(げんこつって検察官のお姉さんが言ってた)
Hは懲役1年執行猶予3年の刑が決まっている。
S被告人の言い分は
「Hと共合してないし、暴行もしてない」
と言っていた。
裁判は21日、
土日はさんで24日、25日、26日、27日と続くと
裁判長は言っていた。
27日に判決を下すと言っていた。
つまり、1週間丸々拘束される。
Hの示談金の頭金60万円はHの代わりに
S被告人を含め、友達何人かで毎月5万円を払うといっていた。
毎月5万円のうち、
25,000円をS被告人が払うと言っていた。
その日は冒頭供述と事件内容を言うことで終わりだった。
だいたい50分くらいだった。
それが終わったので、
さっきの裁判員裁判のとこの席が空いてるかどうか見にいったら、
案内係りの人がドアについている中を見る小窓から見て
「空いてるからどうぞこちらへ」
といって案内してくれた。
Wはストレスをためると
ひったくりをしてしまうADHDという障害者で、
バイクでバックをひったくろうとした際、
被害者を20mひきづって起訴された。
裁判長の横の裁判官が2人ともすごい眠そうだった。
自分が実際にメモに残していたのはこんな感じでした。
実際に行かないとその日に何の事件について
取り扱うかわからないので、
勉強したい事柄に出会わないかもしれません。
強姦やわいせつに関する罪は、
実際に起きたことを
正確に陳述しないといけないので、
かなり生々しい内容になるそうで、
男性の傍聴が殺到するそうです。
強姦罪やわいせつは
親告罪(被害者が訴えないと罪に問われない)なので、
こういうこともあって、
被害者の女性は大衆に自分がみだらなことをされたことを
公表するくらいなら、被害を届け出ない方がいいということにも
つながっているという問題があります。
気になる方は、
最寄りの地方裁判所にでも行って
傍聴してみて下さい。
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